そのようなAO入試における大学側の選抜方法は､何通りも有る｡
全体に共通しているのは､出願資格として､各大学の提示しているアドミッション･ポリシーをガッツリ把握し､その方向性の勉学に対し大きな関心を持ち､その学習､知識の取得を熱望している事を挙げている点である｡
これはAO試験における抜本的な思想であるため､どの大学でも選抜基準に設けている｡
ただ､これらにかんしては､殊更に第3者の推薦が必要であるとは限らない為､間口を狭める事にはならないだろう｡
勿論､選抜の為の最低限の学力も試される｡
幾らAO試験と云っても､意欲だけあれば他は何もなくて良い､と云うわけには足を運ばない｡
これらの最低条件を満たしているケースの場合､後はどれほど大学側にとってアピールとなる材料をもってるかを観る大学が少なくないようである｡
この点にかんしては､大学､もしくは学部で尊重する点は多種多様である｡
例を挙げると､生徒会役員､地域でのボランティア活動等を尊重するところもあれば､学部で学習する領域に関連する資格､コンクールやコンテストでの成績を尊重するところも有る｡
芸術系の大学であれば､後者は途方もなく尊重されるだろう｡
これ以外にも､志望理由書における小論文や面接における口頭試験を尊重する風潮がつよい大学も数おおく有る｡
これらは､現実にその学生がどういった人物かを図る上で､途方もなく重要とされている｡
どういった点を観るかはその面接官次第とも云えるが､基本的には熱意､関心がどのレベルなのかと云う点が尊重されるようである｡
勿論､最低限の礼儀､マナー､知識もみられるだろう｡
AO入試の選抜方法には､大学おのおのの個性があるのである｡
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