東京工業大学は、1929年に創立した国立大学である。
法人化に伴い、現状の名称は国立大学法人東京工業大学と為ってる。
工業領域における技術者の育成を目的に設立された「東京職工学校」が原点として在り、現状もその指針に変更はないのだ。
工学領域に於いては日本で2番目、世界でも22位と云う評価を「The Times Higher Education Supplement」と云う情報誌では受けている。

そのような優秀な東京工業大学のAO入試は理学部のみがほどこしている。
人気も高く、観る目は途方もなく厳しいようである。
昨年はAO入試の募集人員20名に対し、受験者数は765名だったそうである。
その合格倍率は実に34.3倍と為ってる。

出願資格は通常のAO入試と同等で、中学・高校の卒業者及び来年卒業予定の学生、通常課程による12年の学校教育の修了者及び修了見込みの者、もしくは学校教育法施行規則で定められた、高校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び来年これに該当する見込みの者のいずれかである。

審査方法は、書類審査及び数学を題材とする筆記試験「課題I・II」で、これらの結果を総合的に決断し、合否を決定させると云う事である。
この筆記試験が途方もなく難易度が高く、一問解くのに一時間は掛かるそうである。
「課題I・II」共に150分、計5時間を使用して4問解く訳であるため、時間的には大丈夫であるためであるが、その難しさは、相当なものが在り、よほど知識がないと正解を導くのはむずかしいとされている。


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